2022.01.17 11:22言葉と音楽 プルーストが見る言語の限界とそれを超えた魂の交流プルーストって、その« 失われたときを求めて»が世界最長小説としてギネス認定されているほど、文字をひたすら書きに書きまくった人。この小説だけでも、文字数は960万以上にも及ぶ、多分、世界で、いや歴史上、生涯で公式に書いた言葉や文字の数は1番多いのではないでしょうか。そんな文字の凄...
2022.01.10 10:11失われた祖国との調和 ープルーストの言葉とありのままの自分ーお正月の日本滞在、楽しかった時間といえば、子供の頃のビデオを端から漁りに漁り、笑いにふけながらほっこり家族と一緒に見た時間。リビングの画面の中には、純粋で何も考えずにたくましく生きる小さな私がいました。お母さんと歌を歌う様子、庭で遊ぶ様子、妹の世話しようとする姿、覚えたバレエの振...
2021.12.23 15:10Proustとわたし 音楽が好き!1つの音に広がる想い。プルーストの失われた時を求めての中の音楽に出会ってからというもの、私の音楽との関わり方やマインドに何か、より一層確かなものが生まれてきたような気がします。これでいいんだよ、自分の感覚を信じて。と声をかけてもらったような。そもそもなぜプルーストの書く音楽にこれほどまでに心が魅せられ...
2021.08.03 20:22目に見える色。見えないものが創る色。『ものに色があるのは、私たちに目があるからだが、もしも私たちに数百の感覚があったら、物は色の他のどんなに多くの形容詞に値しただろうか。』プルーストの失われた時を求めて”逃げ去る女”に出てきて、なんとなく、とても気になった一文。そしてふと、色について、感覚について考えてみようと思い...
2021.05.28 13:22フランス、パリ、わたし。私の中に隠れた”何か”とプルーストとの出会いフランス、パリ。なぜかずっとこの遠い地とその芸術に心が惹かれていました。何か特にきっかけとなる映画や出来事があったわけでもなく—フランス風の雑貨やファッション、カフェやレストラン、装飾に歴史や芸術。日本にもあふれているフランスの文化に触れると、なんとなく、とっても心が喜ぶような感...
2021.02.03 09:10プルーストとヴァントゥイユ 〜二人の芸術家、一つの顔〜—あれはたいへんな傑作だ。でも感じが良いとか万人向けっていうんじゃありません。でも芸術家にはすごい印象を与えるんです。— 失われた時を求めてに登場する作曲家ヴァントゥイユ(架空の人物)のソナタに対する文章。これを見たとき、ふと脳裏に浮かんだのはプルースト自身の芸術家とし...
2021.01.27 00:34プルーストを読むということ 〜感性で見る言葉〜—世界は一度だけ創造されたのではなく、独創的な芸術家が出現したのと同じ回数だけ度々作り直されたのである— フランスの文豪マルセル・プルーストの失われた時を求めて。世界最長の小説としてギネス認定もされているほどの、全7篇によって構成されるこの小説は、その文字数の多さから読...
2020.12.04 23:00紅茶とマドレーヌとブラームスと -言葉にならない心の音-ヴァイオリンソナタ第1番、雨の歌—ものすごくブラームスのこのソナタに心を救われていた時期がありました。"これほどまでに心の奥にある感情に触れるような、ハーモニーの移り変わっていく様がほかにあるのだろうか...."最初の4小節を耳にしただけでタイムスリップして別の世界に連れて行って...
2020.04.10 07:26プルーストフェスティバル inパリ3月の半ばパリのモンソー公園の近くにある、Musée National Jean-Jaques Henner にて« Une sonate de Vinteuil »と題した、プルースト の失われた時を求めてをテーマにしたコンサートがありまし...
2020.03.08 11:23vol.2 失われた時を求めて サン=サーンス、フランク、アーンの世界 プルースト とヴァントゥイユのソナタVol.1ではプルースト の失われた時を求めての物語の中でヴァントゥイユ ソナタの果たす役やそこから垣間見れる彼の人生の中での音楽の存在についてを中心に書いてみました。この架空のヴァントゥイユソナタはプルースト の芸術家たちとの交友関係やその時代背景から彼がインスピレーションを受...
2020.03.06 23:45vol.1 Proust 失われた時を求めて —ヴァントゥイユのソナタと小楽節—マルセルプルースト の 失われた時を求めて とそこに登場するヴァントゥイユのソナタを中心にプルーストと音楽との関係をテーマにしたパリでのコンサートの日程が近づいてきました。ロマンチックで繊細で、、、準備しながら色々なイマジネーションやインスピレーションが沸きこの素敵な世界観に浸っ...